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3月, 2023の投稿を表示しています

アルバム - Bartók: String Quartets 1-6

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ベルチャ弦楽四重奏団 • 2008 現在活動中の弦楽四重奏団の最高峰だと思っている。モーツァルトなどの古典からバルトーク、シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルン、ショスタコーヴィッチあたりの近現代まで録音をしており、そのどれもが音楽的に超絶素晴らしい。こんな団体は他に知らない。非常にキレのある演奏をするので、どちらかというと近現代、もしくはベートーヴェンの演奏が個人的には好き。この全集も、最初に聴いて以来ずっと、バルトークの弦楽四重奏曲のリファレンス演奏になっている。録音も極めて明快かつ良好。

アルバム - ヒラリー・ハーン・プレイズ・バッハ

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ヒラリー・ハーン • 2018 デビューCDから約20年、ついにヒラリー・ハーンが無伴奏ヴァイオリンのソナタ・パルティータの未録音曲をリリースした。デビューCDの瑞々しさから、年齢相応の円熟した演奏。技術は相変わらず。録音もかなり良い。ただ…なんか演奏が「立て板に水」のようにあまりにも滑らかに流れていくのが物足りなくも感じる。

アルバム - Bach: Partitas for Solo Violin

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Hilary Hahn, 2005. ヒラリー・ハーンのデビューCDらしい。リリース年は1997年。音楽がいい意味で若々しく、瑞々しい。清涼感のあるバッハ。こういう演奏もいいね。録音は若干残響があるが、良好。

アルバム - Mozart: The String Quintets

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Klenke Quartet, Harald Schoneweg, 2018. 1990年頃を境に、弦楽四重奏の演奏スキルが格段に上がったように思われる。昔の団体の演奏を聞いてるとなんか音がモコモコして縦の和音も濁っていたのが、最近は本当にどの団体を聞いても澄み切った和音が鳴る。ピッチの合わせかたの精度、旋律の合わせかたの精度が格段に上がっているということである。録音も、だいたいどの盤も残響少なめのクリアな録音で、ほとんど全部アタリである。というわけで、弦楽四重奏に関しては、最近の演奏しか聴く気がしない。 クレンケ四重奏団 は1990年頃にデビューしたドイツの四重奏団で、全員女性、しかもデビューからメンバー交代が一度もないという珍しい団体。モーツァルトの録音が多く、これがどれも良い。どことなく優雅で、音にゆとりがある。昔のアマデウス四重奏団あたりに通じる表情を感じる。今のところ、モーツァルトの弦楽五重奏曲のリファレンス演奏はこの全集になっている。

アルバム - ラヴェル:ピアノ作品集

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小山 実稚恵 • 2019 「ショパンみたいなラヴェル」というのが第一印象。ラヴェルの毒が全く感じられず、ロマン派のような抒情的な音楽が流れていく。テンポの緩急だけで表情をつけているような感じがする。録音は良好。ピアノの音の粒がよく見える。

アルバム - 鏡 - ミロワール - ラヴェル・ピアノ作品

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中山ナミ子, 2019. 公式ページ を見ると、自身で「 スチュディオ・エクレール 」というレーベルを立ち上げ、このレーベルのディレクターも務めているらしい。録音にもかなりこだわっている様子が窺える。確かにこのアルバムも、録音が素晴らしい。残響を抑えてピアノの直接音を捉えているのはもちろんだが、そのピアノの音が美しい。いつまでも聴いていたくなる。 表現はペルルミュテルに近く、私の好み。ところどころ、音楽が止まりそうになるくらい遅くするところがあるのが少々引っかかるが、許容範囲。

アルバム - Debussy: The Solo Piano Works

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Noriko Ogawa, 2012. 小川典子さんのドビュッシーピアノ曲全集。発売以来、ずっと、私のドビュッシーピアノ曲のリファレンス演奏になっている。いちばんのお気に入り。鋭い音、滑らかな音楽、音の粒立ち、いろんな面でどこかに偏ることなく、バランスのいい演奏になっていると思う。録音はもう少しクリアな方が良かったかなと思うものの、そこまで気にはならない。

アルバム - Debussy: Oeuvres pour piano solo

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Marie Vermeulin, 2016. フランスのピアニスト。公式ページ: https://www.marievermeulin.com/ 強い音の立ち上がりが鋭く、切れ味の鋭い演奏。録音もほぼ残響がなく、音楽の切れ味を際立たせており、好印象。テンポの揺らしかたがややあざといのが気になる。

アルバム - Debussy: Works for Piano

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Kyoko Tabe, 2001. アーティストの公式サイト: kyoko-tabe.com ドビュッシーとしては割と滑らかな表現を目指しているように思われる。ただし、録音の残響が過多で、細かい表現が残響に埋もれてよくわからない。

アルバム - ドビュッシー:《映像》《仮面》《子供の領分》

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Irina Mejoueva, 2018. YouTube Musicで聴ける、もう一枚のイリーナ・メジューエワのドビュッシー。こちらはライブ録音ではなく、収録曲が少し違う。演奏の傾向、録音の傾向は変わらず。この方の演奏スタイルはドビュッシーに合っているように思う。

アルバム - Ravel: Piano Works

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Vlado Perlemuter, 1979. いつ頃からか覚えていないくらい昔からの愛聴盤。ペルルミュテルはラヴェルに直接教えを請うたピアニストとして知られているが、彼の演奏は過度の表情づけをしていないように思われる。録音はずいぶん古めかしいが、いまだに、私の中ではラヴェルのピアノ曲のリファレンス演奏である。

アルバム - Bach: The Well-Tempered Clavier, Book 1

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Akiko Kuwagata • 2018 バッハの鍵盤曲はハープシコードの演奏の方がどちらかというと好き。平均律クラヴィーア曲集のハープシコード演奏もいろいろ聴いたけど、いまは桒形亜樹子さんの演奏がいちばんお気に入り。重くなりすぎず、軽やかに、けれどサラサラしすぎない演奏。録音もハープシコードの直接音中心で残響がほとんどないように聴こえる。

アルバム - Bach: The Well-Tempered Clavier, Book I

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Schaghajegh Nosrati • 2022 最近、現代ピアノによるバッハの演奏で気に入ったものを探している。平均律クラヴィーア曲集も名盤と呼ばれるものが数多くあるが、それらを押し除けて、今のところ一番気に入ったのがこれ。ドイツのピアニストで、これまでに「フーガの技法」「パルティータ」などを録音しているようだ。公式ページ: https://www.nosrati-pianist.com/ 自己主張の強い演奏ではなく、でも機械的でもなく、あくまで軽やかにバッハの音楽が流れていく。こういう演奏が好き。録音も残響がほとんどなく、ピアノの音がストレートに聞こえてくる。 まだ第1集だけだが、これまでの録音から考えるに、いずれ第2集も録音してくれるだろう。楽しみに待ちたい。

アルバム - ドビュッシー・リサイタル (東京ライヴ2018)

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Irina Mejoueva, 2019. 日本を拠点に活動されているロシア出身のピアニスト。公式ホームページ: http://www.mejoueva.net/index.html 公式ホームページを見ると、 若林工房 というレーベルから大量にCDがリリースされている。YouTube Musicでは、そのうち最近のものだけが聞けるようである。あまり音楽を崩さず、けれど強い音をキレよくしっかりと打ち込んでくるので、ドビュッシーに向いている気がする。ライブ録音ということを割り引いて、それほど残響は気にならない程度。

アルバム - ドビュッシーへの誘い Debussy Preludes 1

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新崎誠美, 2017. 沖縄を中心に活動しているピアニストさんらしい。公式ページ: https://arasakinarumi.com/ 端正で美しいドビュッシー。ただ個人的には、ドビュッシーはもう少し尖った音楽のような気がする。印象派の絵がミクロには原色の点であるという話をどこかのWebページで見たけど、それと同じ感覚。もう少し原色の感覚、ざらっとした感触が欲しい、と個人的には思う。録音はやや残響が気になるが、悪くはない。

アルバム - Ravel: Complete Works for Solo Piano

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Bertrand Chamayou, 2016. 新しめのラヴェルピアノ曲全集ではこれが一番好き。変な表情づけが少なくて、聴いてて安心できる。録音も残響少なめな気がする。

アルバム - Satie: Piano Music

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Chisako Okano, 2013. ( http://chisako-okano.de/en/# ) オーソドックスな表情づけのサティ。録音面で、残響が抑えられているのが好印象。

アルバム - Satie: Piano Music, Vol. 1

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小川典子, 2016. 今のところ、私にとってのサティのピアノ曲の基準になっているのが小川典子さん。斜めに構えたような表情を見せたり、大胆さと繊細さが同居する表情になったり、私のサティのイメージに最も近い。全集になっているのも嬉しい。録音も割とクリアなのではないだろうか。

アルバム - Satie: Gymnopédies, Gnossiennes & Other Piano Works

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Anne Queffelec, 1988. 力強さと繊細さが同居するようなケフェレックの表情づけが、サティではマイナスになっているような気がする。もう少し淡々とした感じの方が好みかな。

アルバム - Ravel: Sonatine, M. 40, Miroirs, M. 43 & Gaspard de la nuit, M. 55

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Junko Okazaki, 2017. ペルルミュテールに直接教えを請うた方らしく、日本国内でラヴェルのピアノ曲の校正楽譜も出版しているようだ。確かにペルルミュテールの表情づけによく似ている。ペルルミュテールより録音が新しい分、聴きたくなるアルバム。録音の残響も少ない。

アルバム - Ravel

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Anne Queffelec, 2009. ドビュッシーのアルバムと同じ印象。力強さと繊細さが同居した演奏。残響が少なくピアノ本来の響きがよくわかる録音。この人はドビュッシーよりラヴェルの方が好みかもしれない。

アルバム - Debussy: Complete Works for Solo Piano, Vol.1

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Jean-Yves Thibaudet, 1996. 音の強弱・表情づけがうまい。ただ「ティボーデ節」みたいな味付けの感があり、ドビュッシーの本来の色とは違うような感じがする。録音も残響がかなり多い。個人的にはちょっと微妙なアルバム。

アルバム - ドビュッシーの見たもの~前奏曲集I・映像I/II・喜びの島

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仲道郁代, 2021 割とテンポを揺らした演奏のような気がする。もう少し楷書体の方が個人的には好みだが、許容範囲内。録音は下記の記事にもある通り、残響少なめで良好。 関連記事:  https://jp.yamaha.com/sp/pianist-lounge/concert/ikuyonakamichi/

アルバム - Debussy: Études

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Anne Queffeléc, 2019. 録音は残響少なくクリア。過度な表情づけはなく、クリアで力強い音楽。好印象。